レタッチ(色調整)作業は「主題」を見つけるワーク(ビフォーアフターのご紹介)

こんにちは。家族写真の出張撮影サチカメ!フォトグラファーのなかじまさちこです。

今日はプレゼント企画でレタッチ(色調整)させていただいたお写真を紹介します。

写真のレタッチ企画はInstagramで他のフォトグラファーさんたちもよくやっていて、一度やってみたいと思っていました。

やってみたら、想像をはるか超えた収穫が、自分自身にありました。

それについては記事の後半で。

まずは、写真のビフォーアフター!

ひいお婆ちゃんとひ孫

ビフォー

アフター

調整した点
  • 肌の色が生き生きとぷるんとした感じを出せるように明るさや色味を調整しました。
  • 人物に目がいくように、少しトリミングして背景を減らし、若干周辺を暗くしました。
  • 全体的に鮮やかで元気があふれる色合いになるよう調整しました。

電車に座席に座る男の子

ビフォー

アフター

調整した点
  • ズボンがやや白飛びに近い明るさがあったため、ハイライト(一番明るいところ)を抑え気味にしつつ、全体的に暗くしました。
  • 男の子の表情に目がいくように、顔周辺の明るさは保ちました。
  • 窓の外の緑を爽やかな感じに色味を調整しました。

感想

レタッチってどんなふうになるんだろう?と素人なので?でしたが、頂いたお写真を見て感動しました!

写真をより印象づける事なんですね!

お料理で言いますと良い塩梅と言ったところでしょうか?

最後の絶妙なアクセントで作品をより一層効果的にして下さいました。

(中略)

どちらも本当に良い瞬間のお気に入りの写真でしたのでより印象深くなって本当に嬉しいです。

どうも有難うございます。

レタッチは、「主題」を見つけるワーク

今回、初めてのレタッチ企画でしたが、レタッチは「主題」を見つけるワークだと感じました。

写真の仕上げかたなんて、決まった正解はありません。

私がいいと思うものと他の人がいいと思うものは違うかもしれない、といった世界です。

ただ、その中において大事なのは、最初にゴール(仕上がりイメージ)を持つことです。

仕上がりのイメージを持たないまま、ただ闇雲に手を動かすことほどの地獄はありません。だって、いくらでもいじれるし、いくらやっても正解がわからないから。

しかし、仕上がりイメージを持って臨む場合は違います。

その場合のレタッチ作業は、仕上がりイメージという名の「正解」に近づけていく作業なので、ゴールが明確で、迷いがありません。

私も普段仕事のとき、これは意識します。

さて、今回のレタッチ企画における仕上がりイメージ、それこそがその写真の持つ「主題」です。

「主題」とは、「その写真(を撮った人)が、一番伝えたいこと」です。

撮った人が自分ならば、主題は分かっているので話が早いのですが、今回は私以外の人が撮った写真が対象です。

まず、「この写真を撮ったときのシチュエーションは?」「撮った人の気持ちは?」「この写真で一番見てもらいたかったことはなんだろう??」と徹底的に考えました。

その作業が、思いの外、面白かった!!

いったん主題がわかり、仕上がりイメージを設定できれば、あとはそれに近づけていく作業です。

もちろん、なかなか思い通りの色にならず手間取ったものもありましたが、その作業自体も楽しかったです。

「主題」を見つける作業は、写真を撮るときにも使える

この一連の作業を通じて思ったのは、「主題」を見つける作業は、そのまんま写真を撮るときにも使えるんじゃないかってことです。

写真を撮るときも、ただ闇雲にシャッターを押しているときは「いい写真」になる確率が低いけれど、「ここが素敵!」「こう撮りたい!」って頭の中で描けたときに「いい写真」につながることが多い気がしています。

そのためには、自分の「好き!」っていう感情や、「美しい!」っていう感性を普段から研ぎ澄ませておくことが大事。

そのためには、健康的な生活と、満ち足りて不安のない生活。。。

とまぁ、結局いつも言ってることにつながってしまうのですが、それほど「主題」を見つけるという作業はものごとの本質に近づくことだと感じました。

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